えろえろの係はおれじゃない

2013.03.10 TEXT


真昼間の野外でつながっている最中、飛段が「おめーの顔超えろえろ」などと言ったので角都は動揺する。袖を通したままのコートを広げられ仰向けになっている飛段は腕をもがれた人形のように淫猥であり、角都はその下半身を裸に剥いて両脚をかつぎ上げ、浮かせた尻に股を打ちつけているところだった。ほとんど全身を覆い隠している自分のほんのわずかな露出である目元から内面を読まれた気がして、角都は片手で飛段の目を覆う。相手があけっぴろげな状態なので油断してしまった。覗くのはいいが覗かれるのはまっぴらだ。









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