革張りの椅子

2011.01.04 TEXT

※椅子はヤコブ/センのエッグ/チェアをイメージしてます。お高いそうですね。当方ネットで見たことしかありません(^^ゞ





装備を身につけるとなかなかの強面に見えるが、全裸の飛段は年相応のただの青年だ。その相棒を角都は今日入手したばかりの椅子に座らせる。シャワー室で入念に準備を済ませてきた飛段の体はあちこちが薄紅色に染まっていてしなやかにたわみ、黒い革張り椅子の独創的な形をたいそう引き立てる。白い方がこいつには似合ったかもしれんな、と角都は残念がるが、ターゲットの持ち物だった椅子の色の指定まではさすがの角都にも無理な話である。ぐらつく頭をヘッドレストに支えられ、両手足をだらりと垂らした姿は整っているがゆえに作り物めいていて、眠ったまま射精する人形のようだと角都は下品なことを考える。飛段の性器は角都にいじられて上を向いている。力の抜けた体の中で唯一かたい場所だ。角都は相棒の股を大きく割ってその両脚を肘掛けに引っかける。飛段の関節は柔らかい。両脚は難なく広がり、体がずり落ちてきても形の良いふくらはぎはしっかりと肘掛けの上にとどまっている。自然に突き出された尻の穴は先ほどの名残かいつもよりも赤く緩んでいて、張りつめた竿と玉とともに角都の目を楽しませる。床に膝をついた角都はまず飛段の尻の穴を舐める。普段の飛段はこれをなかなかさせてくれないのだが、今はまるで角都への捧げもののように静かに穴を差し出している。穴を堪能した角都は玉と竿に口を移し、爆ぜることがないようやわやわと舐め上げ、寂しくなってしまった穴には指を埋める。端正な無表情だった飛段の顔は、角都の唇が茹でたエビのように赤くしこる乳首を経由して飛段の唇に至るころにはすっかり淫らな快楽に彩られている。肉の厚いとろとろの舌を楽しみながら角都は自分の性器を相手の穴にゆっくりと出し入れし、最後が近づくとそのまま相棒の体を抱いて持ち上げ、今度は自分の尻を椅子に据える。対面座位の飛段の体はぐったりと角都にもたれかかるが、両脚は角都によって再び肘掛けに、今度は逆向きに載せられ、大きな両手でつかまれた腰が上下に揺すられるたびにバタバタと動いて椅子の表面を叩く。まず意識がないまま飛段が達し、続いて角都が時間をかけて達する。しばらく相棒の体に自分の股間を押しつけていた角都は、薄紅色の体を両手で持ち上げると自分の足元にずり落とし、相手の髪をつかんで今度はその顔を自分の股間に押し当てる。飛段の口内は熱く舌は相変わらずとろとろで、角都は広い背もたれに身を預けて深く満足する。上質であることはすばらしい。椅子も相棒も。
















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