仕切り直し

2011.07.13 TEXT


久しぶりに相棒相手に無茶をした。俺は殴ったり絞めたりして相棒をいたぶったのち、手っ取り早く奴の倅をしごいて続けざまにいかせ、出たものを奴の体になすりつけた。それから後ろから貫いて揺すりたて、俺のものを奴の背にかけて塗りたくった。安普請の宿の一室で俺たちはガタガタうるさく騒ぎたてたが、どこからも苦情が来なかったのは「死ね」「ぶっ殺す」というやり取りに他の客が恐れをなしたからだろう。初めのうち飛段は抵抗したがやがて諦めたようだった。暑かったからかもしれない。俺の方が体も大きく力も強く、抗ったところで奴に勝ち目はない。早いところ受け流して終わらせようと考えたのだと思う。今夜は準備をしておけと言ったろう馬鹿者、と俺は唸る。石鹸の匂いなぞさせやがって、俺がそんなものに欲情するとでも思ったのか。ウーとかアーとか呻いていた相棒が汗と体液にまみれてぐたっとしてしまうと、俺はあらためてその体を抱き直し、動物のように相棒の顔を舐める。いつもの相棒の匂いが鼻腔を満たす。よし、やっとスタートラインだ。




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