殺し方

2010.04.11 ABOUT

こあん様からのリク「だしがら」による小話です。自分としては最上級に鬼畜な話になりました;こあん様、いつもすてきなリクエストをありがとうございます!






相棒の部屋を訪ねると主は入浴中だった。事後の手間を考えれば性戯は風呂場で行うのが良い。角都は自分の性衝動をそのように考えることにし、服を脱いで水部屋に侵入する。装備を身につけるとなかなかの強面に見える飛段だが、全裸だとそのあたりにいる若者と見分けがつかなくなる。角都は声をかけることもしなかった。それほど興奮していた。石鹸だらけでぬるぬるの相棒を組み敷こうとして激しく抵抗されるとさらに興奮がつのった。鳩尾と顎を殴って浴槽内に突き倒し、馬乗りになる。飛段は吠えて暴れ、引っかいたり噛みついたりするが、硬化した肌に傷をつけることができない。抵抗が煩わしくなった角都は相手をうつぶせに裏返すと自分を蹴りつける脚と脚の間に割り込み、下からくぐらせた両脚で相手の体をきつく巻いて、ばたつく両腿はそれぞれ脇の下に挟み込んだ。半ば逆さづりのまま動きを封じられた飛段は、それでもわめき続けて胴をうねらせるが、自分が相手の目の前で高く上げた尻を振っているだけであることには気づかない。角都はしばらくそれを鑑賞した後、相手の股間からだらりと下がるものを無造作につまみ上げると口にくわえてきつめに噛んだ。そこまでされて、抵抗が無意味だとやっと悟った飛段がくやしそうに力を抜き、自分の急所を相手にゆだねる。征服感に酔った角都は口の中のものを舌でこねて吸い、育ったものを吐きだすと、柔らかくなった尻を両手で押し広げていつもより念入りに石鹸を塗り込んだ。苦痛を伴う体勢で、それでも慣らされた体の準備が整うと、角都は浴槽の床でうねっていたシャワーヘッドをつかんで先端を外し、湯があふれるホースを飛段の尻にねじ入れる。とたんに飛段が叫び、尻が再び暴れ出すが、角都はきっちりと相手をホールドし、ホースをさらに奥へと押し込む。もはや言葉にならない声を飛段が吐き出すのをやめたのは疲れたからでも諦めたからでもなく、自分の尻からあふれ出た湯で溺れたからである。角都の足裏で排水口に顔を押しつけられ、浴槽にたまる一方の湯を飲んでは吐き出していた飛段はじきに静かになり、ただ角都にしごかれ続ける急所から律儀に射精をした。乳搾りのように飛段の最後の精を搾り出しながら、本当にお前は苦痛が好きなのだなと笑いながら言葉を吐いた角都は、言葉を吐けるほどに自分が理性を取り戻したことを知った。ときにどうしようもなく湧いてくる殺意を角都は制御しようとは思わない。殺しを生業としている以上殺人衝動は役に立つ反射のようなものだからだ。そのたびに相棒を失くしてきた能率の悪さも不死の飛段を得て改善された。これで良い。憑き物が落ちたようにさっぱりとした角都は相棒を抱き起こすとホースを引き抜き、ふくらんだ腹を押して口と尻から排水させ、元通り取り付けたシャワーヘッドで全身を洗ってやった。ぐにゃりとした男を見ているうちに先ほどの狂ったような征服感をよみがえらせた角都は、命も体液も尽きている水死体を意気揚々と犯し始める。また殺してやるからな、と呟く声はとても優しい。俺の気が向いたなら何度でも何度でも殺してやるからな、飛段。
















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